【同窓生の活躍】江頭翔太朗さん—タグラグビー実践:日米の体育教育を融合し、子どもたちの主体性と協調性を育む新しい教育モデル
日米をつなぐ体育教育の新しいモデルを求めて——博士課程で挑む国際的研究
アメリカ・ウェストバージニア大学で体育学教授法の博士課程に在籍している、2021年教育学部卒・江頭翔太朗さん(北海道出身)。
江頭さんは、日米それぞれの体育教育の強みを融合し、「子どもたちの主体性と協調性を育む新しい教育モデル」の構築を目指しています。
■ 研究の背景と目的
江頭さんが注目するのは、日米の体育教育の特徴と課題です。
アメリカでは主体性を重視した多様な授業が展開される一方、教育目的の一貫性に欠けることが課題。
一方、日本は礼儀やチームワークの育成に優れますが、子どもの自発的な学びを十分に支えきれていません。
そこで江頭さんは、両国の長所を生かした新たな教育モデルを提案し、教育現場の国際的な連携を進めています。
■ タグラグビーを教材に
研究の実践教材には、非接触型で安全なタグラグビーを採用。
「No Side」「One for All, All for One」という理念のもと、協調性・尊重・責任感を育む教材として注目されています。
2019年日本W杯や2031年・2032年アメリカ大会にもつながる、教育的・社会的価値の高いスポーツです。
■ 教育者・コーチとしての歩み
江頭さんは、教育研究者でありながら現役のラグビー指導者としても活躍。
これまでにウェストバージニア大学男子ラグビー部ヘッドコーチをはじめ、
アメリカ・日本両国での指導経験を積み、教育とスポーツの両面から次世代育成に尽力しています。
■ 国際発表・交流実績
- SHAPE America 2025(米国ボルチモア)での研究発表予定
- 日米高校ラグビー交流(2024年6月)
- 日本・米国双方での体育授業実践
- 関西学院大学 教育学部での特別講義(2022年〜)
など、国内外で積極的に研究・教育活動を展開しています。
■ 継続への挑戦とご支援のお願い
このたび江頭さんは、研究および教育実践を継続・発展させるためのクラウドファンディングを10月15日に開始されました。
支援金は、日米の教育連携活動や現地授業の実施費用に充てられます。
スポーツと教育を通じて「人と人がつながり、共に成長する社会」を築くこの挑戦に、ぜひご注目ください。

